協同組合 中央接骨師会

■ 柔道整復師とは?

柔道整復師とは『柔道整復師』という言葉にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
町でよく見かける『接骨師』や『ほねつぎ』の正式名称であり、鍼灸師、 あん摩マッサージ指圧師などと同様に国家資格の一つです。
日本古来の柔術を源流とする柔道整復術により治療をするのが大きな 特徴です。整体師やカイロプラクティック等と混同されている人もいますが、全く別個のものです。

*柔道整復術とは何か
「柔道整復術」とは、運動器に加わる急性・亜急性の原因によって発生する各種損傷に
対する施術のことであり、損傷に対して評価・整復・固定・後療(手技・運動・物理療法)・指導管理を行い、人間の持つ自然治癒力を最大限に生かす環境作りを行うものをいいます(注1)。簡単に言えば、捻挫・脱臼・骨折・挫傷・打撲などの外傷に対して、手術をせずに治すということです。(注1) 柔道整復学・理論編(南江堂)より抜粋

■ 柔道整復師になるためには?

柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師になるには、まず国が認定している養成機関(専門学校)に入学する必要があります。在校期間は最短で3年間(ほとんどの学校が昼・夜2部制を取っています)で卒業し、国家試験の受験資格が得られます。
その後、年に1回ある国家試験を受験して合格すれば、治療家として認定され、免許が交付されます。2000年以降の社会状況の変化に端を発した規制緩和の波は柔道整復師業界にも押し寄せ、柔道整復の専門学校の数が増加しており、以前に比べると入学は容易になっています。
しかしその分、学校選びに慎重になる必要があります。学校ごとに設置してあるコースが違い、昼に柔道整復・夜に鍼・灸というように複数受講することも可能な学校もあります。授業時間帯も午前・午後・夜間と細かく分かれており、自分の生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
また、鍼灸師のカリキュラムはほぼすべての学校が一緒に受講でき、鍼灸と同時にあん摩マッサージ指圧師・指圧師の受験資格を一つのカリキュラムで受講できるコースを設定している学校もあります。
柔道整復師なるためには

■ 柔道整復師の活動範囲

柔道整復師の場合、開業権があり保険の取り扱いができる事から、多くの柔道整復師の方々が接骨院等を開院して地域医療に貢献しています。また、開業はせずに整形外科等の病院に勤務している方もいます。
最近では、柔道整復術のみにとどまらず、ケアマネージャーの資格を生かして介護分野へ活動範囲を広げる方、スポーツの現場でメディカルトレーナーやアスレティックトレーナーとして活躍している方など、その活動範囲は多種多様です。

■ 柔道整復師とWHO

WHOでは、「柔道整復師については、日本国内でのみ資格認定に基づく治療がなされていること」となっており、
その管轄法制度などとともに、手技による(薬物療法ではなく)伝統医学・医療の一分野として、認識されています。
そこでは“Judotherapist”あるいは、“ Judo Therapist”と紹介されてきていますが、最近の関係団体との情報交流もあって前述の“Judotherapist”で統一をはかる方向にあります。
ようやくWHOにおいても、上記のように治療方法として紹介されるひとつの重要な伝統医療体系と考えられるようになり、今後のさらなる発展がのぞまれる分野です。

■ 柔道整復師受験案内

試験は毎年1回実施されますが、試験を施行する期日及び場所ならびに受験願書の提出期限等は9月初旬に
官報で公告されます。

【試験概要】
1) 受験資格
学校教育法第90条の規定により大学に入学する事のできる者で、3年以上文部科学大臣が認定した
学校又は厚生労働大臣が認定した養成施設(いわゆる専門学校)で知識、技能を修得した者。
2) 試験日
毎年1回実施
3) 試験地
北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県および沖縄県
4) 試験科目
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、
整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論、関係法規
5) 受験手数料
16,500円
6) 受験手続
試験を受けようとする者は、受験願書、卒業(修業)証明書又は卒業(修業)見込証明書及び写真
(出願前6月以内に脱帽正面で撮影した縦6cm、横4cmのもので、その裏面に撮影年月日及び氏名を記入)
が必要です。

なお、受験願書、写真用台紙、受験手数料払込用紙等は、柔道整復研修試験財団から11月中旬に
各学校・養成施設に送付されます。
《柔道整復師国家試験合格率》
合格年度 受験者数 合格者数 合格率
第1回 (平成 4年度) 1,066名  963名 90.3%
第2回 (平成 5年度) 1,194名 1,059名 88.7%
第3回 (平成 6年度) 1,213名 1,005名 82.9%
第4回 (平成 7年度) 1,276名 1,063名 83.3%
第5回 (平成 8年度) 1,296名 1,137名 87.7%
第6回 (平成 9年度) 1,251名 1,071名 85.6%
第7回 (平成10年度) 1,266名 1,091名 86.2%
第8回 (平成11年度) 1,260名 1,024名 81.3%
第9回 (平成12年度) 1,338名 1,041名 77.8%
第10回 (平成13年度) 1,439名 1,128名 78.4%
第11回 (平成14年度) 2,454名 2,108名 85.9%
第12回 (平成15年度) 3,000名 2,215名 73.8%
第13回 (平成16年度) 4,122名 2,902名 70.4%
第14回 (平成17年度) 4,707名 3,789名 80.50%
第15回 (平成18年度) 5,275名 4,068名 77.12%
第16回 (平成19年度) 6,702名 5,069名 75.6%
第17回 (平成20年度) 6,772名 4,763名 70.3%
第18回 (平成21年度) 7,156名 5,570名 77.8%
第19回 (平成22年度) 6,625名 4,592名 69.3%
第20回 (平成23年度) 6,754名 5,227名 77.4%
第21回 (平成24年度) 6,503名 4,438名 68.2%
第22回 (平成25年度) 7,102名 5,349名 75.3%
第23回 (平成26年度) 6,858名 4,503名 65.7%
第24回 (平成27年度) 7,122名 4,583名 64.3%
第25回 (平成28年度) 6,727名 4,274名 63.5%